2015年10月29日木曜日

~介護障害者制度のもとで~利用者さん困っています

あいあい通信119号より

この4月、介護、障害者制度の見直しが行われました。
この頃になって、利用者さんにとって、必要なプランが保たれないのか、
「こまる」「こまっています」との声を聞くようになりました。
私達が訪問している利用者さんのご様子を紹介します。

★一人暮らしがしたいのですが…

一人暮らしを望んでおられるA子さんは、ヘルパー訪問時間が
200時間しか市より支給されないとのこと。
A子さんは視覚障害と他にも障害を抱えておられます。
福祉作業所の通所時間以外に16時間のヘルパーが必要です。
このままでは、1日6時間しかヘルパー対応できず、他は自費になります。
御家族も負担できる費用ではないことから、
一人暮らしは実現できずにいます。

☆要介護から要支援になったために…

B利用者さんが認定更新は、審査結果「要介護」が「要支援」に
変更になりましたが、ご本人が必要としている家事援助に変わりなく
自費での依頼になってしまいました。自費ではいつまでも続かないとのこと。
ケアマネさんも心配しておられますが、具体的な対応はなにもない状態です。

★障害から介護保険に移行したために…

これまで障害制度を使って、ヘルパーと通院されていたCさんは65才になり、
介護保険に移行されました。
介護保険では病院内に付き添いが認められていないため
一人で通院しなければならなくなりました。
Cさんは医師の話されることをしっかり覚えていることが難しく又、
御自分の体調なども十分伝えることができません。
市へそのことを伝えて、認めてもられるよう、お願いしてみましたが、
今のところ不可です。
これからの体調管理が心配です。

☆障害者制度では、年齢制限があり…

市の障害者制度には、子どもの場合年齢制限があることを、
利用者Dさんの場合で知りました。
「ベッドの支給は6歳から」「おむつの支給は3歳から」等、
ベッドについては寝たきりのお子さんの介護のために
親が中腰になり辛いとのこと。
必要な時に助けてもらえる制度になって欲しいですね。

★介護利用料金の変更に伴い

この8月より、介護利用料金が1割から2割になられた方が、
あいあいでは3人おられます。
Eさんもその一人ですが、自己負担が倍になるということで、
介護度が3から4になり利用時間が延長できると
ケアマネにアドバイスがあったそうですが、現状のままでいいと断ったとのこと。